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書籍・雑誌

2020年10月13日 (火)

いちねんかん

 
 畠中恵さん著「いちねんかん」を読みました。
 
 ネタバレありの感想ですので、未読の方はご注意ください。
 
 
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 長崎屋さんの主人夫婦の藤兵衛さんとおたえさまは、おたえさまの亡き母おぎんさまの遠縁のおきのさん(実は、おぎんさんご本人)に誘われて別府に1年間の湯治に行くことに。
 
 1年間、長崎屋を任された若だんな。さぁ、どうなるか。
 
 うっかり口を滑らせてお金を持ち逃げされたり、詰めが甘くて効果な荷を盗まれたり、江戸が疫病に見舞われたり、西の大店の跡継ぎ争いに巻き込まれたり、強盗に押し込まれたり。もちろん、その間、若だんなはしっかり寝こんでいたりもしながら、1年間が過ぎました。
 若だんなが寝込んでいても、大番頭さんたちや仁吉や佐助がしっかり店を守り、盛り立てて、若だんなが病弱でも長崎屋は回っていくと近所でも認められる1年。
 
 藤兵衛さんとおたえさまがにこやかに帰宅。
 
 それにしても、貧乏神の金次を奉公人として働かせるって大胆な…と思ったら、若だんなの離れにそもそも居ついているのですから、大きな変わりはないような…。金次に長崎屋を貧乏にする気はさらさらないので、奉公人として働こうが、離れで若だんなと碁を打っていようが変わらないですね。
 

2020年9月 5日 (土)

あしたの華姫

 
 畠中恵さん著「あしたの華姫」を読みました。
 
 ネタバレありの感想ですので、未読の方はご注意ください。
 
 
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 両国の盛り場の小屋で、芸人の月草は姫様人形のお華を相棒に、今でいう腹話術を披露して人気を博していた。
 お華はまことを見抜く眼を持つと評判となり「まことの華姫」の名で呼ばれ、“お華追い”と呼ばれる男衆のファンやお華を娘のように大切に思うおかみさんファンを獲得していた。
 
 「あしたの華姫」では、最初の物語で、両国の顔役である山越の親分と親分の娘のお夏が麻疹に罹り、患いつくところから始まる。親分が麻疹で寝付き、浮上したのが親分の跡取り問題。親分には亡くなったおかみさんとの間に娘が2人。その2人の娘のうち姉娘は亡くなり、妹娘のお夏は親分とともに麻疹で寝付いている。親分には亡きおかみさんと一緒になる前に懇ろになった女性が2人いて、それぞれとの間に男の子が生まれている。ただし、その女性たちとは先代の山越の親分が間に入り、十分な手切れ金を払って関係を清算していた。
 
 今回は、この親分の跡取り問題が縦糸のストーリーとなって織りなされていく。否応なく跡取り問題の渦中に立たされるお夏。
 
 その中で、自身に降りかかった問題や、山越の親分に押し付けられた問題をお華と二人三脚(?)で解決していく月草。
 
 お華追いの男衆やお華ファンのおかみさんたちは実に仕事のできる人たちで、お華からの協力依頼を受けて情報収集と問題解決への手助けをしていく。彼らはあくまでもお華のファンなので、お華の依頼で動く(笑)。
 
 
 山越の親分の跡取りは、本人のやる気と実力次第でお夏がなればいいのにと考えてから、それは現代だから簡単にそう考えてしまうのかと思いつきました。現代なら、組織のトップに女性がなっていても何ら問題もないけれど、江戸時代では、そもそも組織のトップに女性がつくとい発想自体がないのかもしれません。
 
 月草も洞察力や人の仕切りや金の使い方など実力は十分。ただ、盛り場の顔役としては腕っぷしに難あり。どちらかというと参謀向きかもと思え…。
 
 お夏のあしたは如何に。
 

2020年8月21日 (金)

「猫君」 読了

 
 畠中恵さん著「猫君」を読みました。
 
 ネタバレありの感想ですので、未読の方はご注意ください。
 
 
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 徳川家斉の時代、江戸の吉原で生まれ育った猫の“みかん”は、飼い主のお香さんに可愛がられ、齢19歳と11か月。あと1か月で20歳となり、猫又(ねこまた/猫の妖)となるところから、物語が始まる。
 
 20歳まであと数日というところでお香さんが亡くなり、みかんが取り殺したと騒ぐ近所の人たちから逃げる最中、猫又の兄貴分が迎えに来てくれたのと出会い、これからみかんが所属する猫又の里へ行くことができた。
 みかんが所属する猫又の里に滞在することわずかで、みかんは新米猫又の学び舎の猫宿に猫又として生きていくための勉強をするために入学する。
 
 この猫宿の長が、戦国時代は人に化けて人として暮らしていて、そのときの名が織田信長。同じく戦国時代に人の世に人に化けて暮らしていた猫宿の師の1人の当時の名は明智光秀。なんだかものすごい設定(^_^;)
 
 猫宿に入る前後、そして学びだしてからの騒動のあれこれ。
 
 タイトルの「猫君」は、数多の術を使う猫又の王のことで、この物語の時代に出現したのでは?と言われている。誰が猫君なのか?普通に考えて頭に浮かんだのは、
 
1.この物語の主人公のみかん
2.猫宿の長
3.猫君は伝説であって実在はしない
 
 の3パターン。
 
 で、物語の終盤での猫宿の長の言葉は「猫君は己で成り上がるもの。」だそうです。つまり、みかんや猫宿の長が齢を重ねていったら、もしかしたら猫君になるかもしれないし、ならないかもしれないし…。本人の研鑽次第で全ての猫又に猫君になる可能性があるということのようです。
 

2020年8月14日 (金)

「飛行機ダイヤのしくみ」 読了

 
 杉江弘さん著「飛行機ダイヤのしくみ(改訂版)」を読みました。
 
 パイロットだった杉江さんがご自身の経験を交えて飛行機のダイヤを語られています。
 
 特に、現役パイロットとして9.11発生時、東日本大震災時に実際に乗務していたときのお話しは興味深く拝読しました。これら人災・天災が発生したときも飛行機は飛んでいたり、離着陸しようとしていたり、搭乗準備していたりしているので、そのときにパイロットさんが何を想い、どう行動したのか、知る機会は稀ですので、貴重な機会でした。
 

2020年8月10日 (月)

「わが殿」 読了

 
 畠中恵さん著「わが殿」上下巻を読み終えました。
 
 ネタバレありの感想ですので、未読の方はご注意ください。
 
 
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 大野藩に、若殿土井利忠公は、戦国時代の英傑、織田信長、豊臣秀吉、徳川家康の誰に似ているか?そんな噂が流れた。それを耳にした大小姓として出仕したばかりの内山七郎右衛門は、利忠公は織田信長に似ていると口にし、それを当の利忠に聞かれてしまう。そこから、利忠と七郎右衛門の主従の長きに渡る物語が始まる。
 
 「わが殿」というタイトルを目にしたとき、主人公は、どこかのご家中の奥方様か奥女中だとばかり思い込んでいました。それが、いざ読み始めてみると、出仕したばかりの若侍の七郎右衛門が主人公で、あれれ…。
 
 利忠曰く「戦の日々が始まる」。
 太平の世が続く江戸時代。戦と言われても…でしたが、時代設定を見るとどうも利忠と七郎右衛門が若くして…ということがない限り明治維新を迎えそうな時代でしたので、確かに戦はあるなぁ~と思っていたら、実際の戦ではなく、藩の借金返済という人の命のやり取りはないけれども、藩の命運だったり、藩士の人生だったりには深く関わる戦でした。
 
 武士には珍しく商才のある七郎右衛門が、七郎右衛門よりも4つ年下の若き藩主に抜擢されて、藩の借金返済に奮闘していく物語
 藩の借金を完済した後は、藩主利忠の藩政改革に伴う必要経費捻出のために、知恵を絞る七郎右衛門。
 
 途中まではフィクションだと思っていました。でも、具体的な年号が出てきたり、歴史的事実が書かれたり、私でも知っている豪商の名前が出てきたりして、あれ?これはもしかして利忠や七郎右衛門は実在の人物で、これらのことは実際にあったことなのかと思って調べてみたら、はい、利忠も七郎右衛門も、ついでに七郎右衛門の弟も実在の人物でした。
 
 利忠の藩政改革と、七郎右衛門の事業は史実から、物語にしたようです。
 
 
 酷暑が続くの暑い暑い夏休み。
 冷房の効いた部屋で、サクサクと面白く読み進められ、3日で上下巻を読破しました。
 

2020年7月13日 (月)

「おかあさんライフ。」 読了

 
 たかぎなおこさんのコミックエッセイ「おかあさんライフ。」を読みました。
 
 ネタバレありの感想ですので、未読の方はご注意ください。
 
 
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 著者のたかぎなおこさんご自身の出産・育児を描いたコミックエッセイ。
 
 子育てのご自身の体験、ご苦労や喜び。
 
 子煩悩で子育てに積極的に参加される素敵なご主人と二人三脚での子育て。いいなぁ。
 
 お子さんも、ご両親やお祖父さま・お祖母さまの愛情に包まれてスクスク育っているようで微笑ましかったです。
 
 成長記、続きも拝見できるのでしょうか。
 

2020年6月17日 (水)

紅霞後宮物語 第十一幕

 
 雪村花菜さん著「紅霞後宮物語 第十一幕」を読みました。
 
 ネタバレ満載な感想ですので、未読の方はご注意ください。
 
 
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 少数民族の族長に嫁いだ雅媛は第2子を身籠り、雅媛に同行した衛氏は族長以外の男性の子を身籠り、雅媛によろしく利用される気配。
 
 康では女王が亡くなり、生まれたばかりの子供が即位するも、新女王の父は亡き女王の大叔父に殺され、この大叔父が康の王位につく。
 寛の皇帝の側室になっていた康の亡き女王の叔母の梨妃は、寛の王位を我が物とするために寛へ向かう。そして叔父から王位を奪還。女王に。
 
 離宮に移った小玉と小玉の宮の女官たちの体調は回復に向かう。
 小玉の宮で、身体をはった原因究明に乗り出した尚宮の麗丹は、読みどおり体調不良になる。小玉の宮での病の原因は宮で使われている水に毒が入れられていたのが原因だった。
 
 小玉の主治医、麗丹の調査の目は、仙蛾の化粧品に向けられる。
 
 離宮から戻った小玉は文林と個人的に話をする時間を持ち、仙蛾の懐妊は文林が茄王・仙蛾親子に一服盛られたと小玉は文林から説明される。
 
 その夜、小玉は仙蛾と仙蛾のお腹の子への誣告で逮捕、廃位される。
 
 
 雅媛のほうは、雅媛の思惑通り進んでいるようですが、本編?である小玉の物語は芳しくない方向に。
 話が、康へ行ったり、寛へ行ったりして、小玉の周囲を描く分量自体が、今回は少々少なく感じました。小玉は、体調が回復に戻ったくらいで大きな進展はなしかな?と思っていたら、最後の最後で急転直下の牢獄から廃位。いや、それは、いきなり大きく動きすぎでしょう。
 
 仙蛾については、登場したときに“悪人面”と描かれて、その第一印象で絶対に悪役に違いないと思い込まされてミスリードされたのでは?と思った矢先に、文林が一服盛られたと語り、何やら仙蛾が悪だくみするシーンもあったりしたので、あ、やはり最初の印象どおりの悪役でしたかな展開。
 まぁ、今までの文林の行動からして、仙蛾が身籠るとすれば文林が一服盛られた?な可能性は頭にあったので、そこはあまり驚きませんでしたが…。
 
 雅媛はシーンこそ少ないものの健在。ただ、真桂と紅燕の出番が少なめで、彼女たちの本領があまり発揮されていないのが残念。
 彼女たちについては、次巻の活躍に期待、でしょうか。
 
 小玉については、これまでの記述から全く心配はしておらず、これから、誰がどんな手立てで小玉を救うのか、あるいは小玉自身の活躍で身の証をたて、仙蛾と茄王の悪事を暴くのか、それが楽しみです。
 

2020年1月31日 (金)

「成田空港のひみつ」 読了

 
 秋本俊二さん著「成田空港のひみつ 美味い、便利、快適!徹底活用ガイド」を読みました。
 
 対象を成田空港(とその周辺)に限定して、美味しいお店や、楽しいプレイスポット、空港の使い勝手やトリビアをまとめた一冊。
 
 空港内の美味しいレストランの紹介では、思わず読むのを一時中断して、お店の検索してメニューや口コミをかなり長時間読んでしまいました(^_^;)
 
 趣味や成田に行く目的によって、興味のある章と、比較的簡単に読み飛ばす章があるのは、致し方なしでしょうか。
 
 空港自体のお話し、空港内の店舗、空港のトリビアなどを興味深く読みました。
 記載があって思い出しましたが、そういえば、いつの間にかチェックイン前のスーツケースのX線検査ってなくなっていました。はい、あれがなくなってから、チェックインにかかる時間が飛躍的に短くなって、長蛇の列も少なくなったと思います。
 
 成田空港に滞在する時間からして、面白いかもと思いつつもギャラリーなどに遊びに行く余裕はないかもです。
 
 読みながら、成田空港のこと、これまでの動線、様々なことを、そうそう!とか、そういえば、とか、あるあるを思い出して、タイムトリップしたりしました。
 

2019年12月21日 (土)

「中年女子、ひとりで移住してみました」 読了

 
 鈴木みきさん著のコミックエッセイ「中年女子、ひとりで移住していました」読みました。
 
 ネタバレありの感想ですので、未読の方はご注意ください。
 
 
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 著者である鈴木みきさんご本人の移住体験をコミックエッセイにしたもの。実体験満載、お友だちさんの経験段あり。
 
 全く未知の土地に飛び込める勇気はスゴイ!です。
 
 虫が苦手な私には、やはり田舎暮らしはハードルが高い…無理そうです。近所に本屋さんも必須ですし~。
 

2019年11月25日 (月)

星降る夜に見た未来

 
 雪村花菜さん著「紅霞後宮物語 第零幕 四、星降る夜に見た未来」を読みました。
 
 ネタバレありの感想ですので、未読の方はご注意ください。
 
 
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 母の服喪のために故郷の村に帰った小玉。小玉の帰郷を待っていた兄嫁にして幼馴染の三娘と初対面の甥の…帰ったときは“無名”…小玉が名づけるために名前を付けられずにずっと待っていて、小玉に“丙”と名付けられた丙。
 
 三娘の回想がこの巻のタイトル「穂に降る夜に見た未来」。三娘はふとしたことで行き会った占い師の老婆から自身の未来と小玉の未来を聞かされる。そして、小玉の未来を小玉に告げる…告げない…のは三娘に委ねられる。「高き御位にのぼる。4人の男によって不運になる」そして、三娘はその占いを小玉に告げずにこの世を去る。少なくとも、この巻では他界するときに告げる描写はありませんでした。4人の男、それも小玉を愛する男。小玉を結婚直前にフッた元許婚、文林、鴻の3人はすぐに頭に浮かんだものの、元許婚が小玉を愛していたかどうかは、う~ん???あとの1人は、もう出会っている男性なら沈賢恭?かなぁ。
 
 小玉と三娘、丙が故郷から帝都に居を移すのは壮絶な出来事がありました。あれは、元許婚も村長も同調した村人も、考えていることが理解できません。普通、小玉と同じ対応をすると思うのですが、それなのに、そう来ますか?常識があったらしないでしょう。としか…。
 
 帝都に一軒家を構えてからの3人の生活と周囲の人々。
 
 そして小玉は班将軍の部下として戦地へ。
 
 罠にはまり、小玉を逃すために復卿が戦死。どうしてこうなったのかの理由を文林に小玉が尋ねたところで続く。
 この場合、第零幕の五、に続くわけで、第零幕の五はいつ頃刊行でしょう?1年後くらいでしょうか?それまで、この展開を覚えていられるかどうか微妙……。多分、覚えていられなくて、読み始めて、はて~?となりそう。
 

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