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書籍・雑誌

2019年8月10日 (土)

「かわたれどき」 読了

 
 畠中恵さん著「かわたれどき」を読み終わりました。
 
 ネタバレありの感想ですので、未読の方はご注意ください。
 
 
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 江戸の町名主の高橋家の跡取り息子の麻之助を主人公としたシリーズの最新刊。
 
 6編収録されているうちの最初の1編目で、麻之助の亡き妻おす寿さんの遠縁の娘のおこ乃ちゃんの縁組が特に何のエピソードもなく決まっていて、お祝いの品を渡して挨拶をして2人は別れました。おこ乃ちゃんはまだ少し幼いので、もう少ししてお年頃になったら、おこ乃ちゃんが麻之助の後添えになるのだろうなぁ~と勝手に思っていたら、まさかのこれといったエピなしで別の縁組が決まっていました。まぁ、亡妻おす寿さんの遠縁の娘で尚且つ亡妻に良く似た娘となると、おす寿さんのことを引っ張るそうだから難しいかもと逆の気持ちもありましたが…。
 
 そして、おこ乃が去って行ったのとは反対に、麻之助の親友の吉五郎の遠縁の娘のお雪さんが、どんどん麻之助と接点が増えていきました。
 
 自分の気持ちに気づかずに麻之助をおじさん呼ばわりするお雪と、これまたお雪の気持ちはもとより自分自身の気持ちさえ鈍感な麻之助の関係は、6編目にして表題作の「かわたれどき」で大きく動きました。
 水難事故で直近2、3年の記憶を失い、麻之助のことをすっかり忘れたお雪。今回の1冊の中で初めて出会った両替屋の次女の緒りつとの縁談が持ち込まれた麻之助。麻之助の出した答えは、お雪と縁を結びたい、でした。麻之助の意思をお雪の家に伝えて、返事が来ないところでこの1冊はEND。
 
 麻之助とお雪の縁がどうなるのかは次巻に続く。
 
 さて、どうなりますか。
 

2019年7月21日 (日)

「つくもがみ笑います」 読了

 
 畠中恵さんちょ「つくもがみ笑います」読み終わりました。
 
 ネタバレありの感想ですので、未読の方はご注意ください。
 
 
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 江戸の古道具屋兼損料屋の出雲屋夫婦とその一人息子の十夜と出雲屋にいる付喪神たちをと、その出雲屋親子の友人たちを中心とした物語。
 
 今回は、ズバリ!付喪神たちがターゲットとなった物語が展開します。
 
 これまでの出雲屋の友人の料理屋の鶴屋親娘と小間物屋のすおう屋親子に加えて、新たに両国界隈の悪党の親分を自認する阿久徳屋(あくとくや/本来の名前は久徳屋阿喜夜(ひさとくや あきや))とその息子の春夜と阿久徳屋の付喪神たちも加わって更にパワーアップ。阿久徳屋親子はレギュラーになるのかな。
 
 阿久徳屋は悪党を自称するだけあって、儲かるなら賭場の元締めもするし、見世物小屋も運営する。表の看板は口入屋。確かに悪党なのだろうけれど、縄張り内に捨て子があると、ある程度より年かさの子には奉公先を見つけ、小さい子なら養子先を見つける面倒見のいいところもある。そこがかえって見込まれて縄張り内で子供たちの行く先を見つけられないくらいに捨て子が多くなり、手に余った阿久徳屋は、両国外のご利益のある寺社に捨て子を捨て子した。そのうちの1人が出雲屋の十夜。阿久徳屋と出雲屋親子には、こういう縁があった。捨て子を捨て子するのは善い人とは言えないけれど、そもそも面倒を見てもらえるからと阿久徳屋の縄張りに捨て子をする捨て子の親もどうかと…。
 自分が言うほど阿久徳屋は悪党には思えませんでした。春夜も実子ではなく捨て子で、捨てに行こうとした3回が3回とも雨で、雨は赤ちゃんの身体には良くないからと捨てずに、これも何かの縁と養子にして育てたくらいですし…。
 
 続編がありそうな展開でした。
 

2019年6月18日 (火)

紅霞後宮物語 第十幕

 
 雪村花菜さん著「紅霞後宮物語 第十幕」を読みました。
 
 ネタバレ満載な感想ですので、未読の方はご注意ください。
 
 
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 琮尚書引退の関係で、皇族から新たに妃嬪が後宮に入宮することになった。この茄王の長女が後宮入りの直前に死亡してしまったため、次女の仙蛾が後宮入り。
 
 ここから、またまた後宮で波乱が始まった。
 
 当初は小玉に協力的に見えた仙蛾だが、文林を巡って小玉らと対立。
 
 すると小玉の宮である紅霞宮に仕える女官たちが、続々と原因不明の病に伏せることになる。
 伝染病を疑った小玉に、侍医は毒ではないかとの見方を示す。
 
 
 お化粧の研究に励んだという仙蛾なので、その関係から私は勝手に皮膚吸収型の毒を用いたのかなぁ~と思っていたら、尚宮の麗丹は紅霞宮の水を疑っていた。小玉に離宮への保養を勧めて、その間に自分と罪人を使って人体実験。麗丹もおよそ分かりにくい性格だなぁ~。私はこういうキャラ、結構好きだけど(笑)
 
 小玉に毒を盛るくらいなので、仙蛾の姉が病弱だったり、後宮に入る直前に死んだりも実は仙蛾が姉に一服盛ったのではないかとまで思ってしまったり(^_^;)
 
 小玉も戦がないときは、後宮の妃嬪に頻繁に毒を盛られていて、たいへんな日常。
 
 
 この巻では、康の女王が第一子(女子)出産後に死亡したり、寛では康女王の叔母が寛の皇帝の長男を出産して、邪魔な寛の皇太后と皇后を暗殺したりと周辺国でも穏やかではないこと続き。
 
 寛の皇后は実は密かに逃げて、凰の潜伏先で凰と出会ってしまったり…。凰は前巻のラストで生き延びて、フェードアウトしてこのままひっそりと静かに暮らして欲しかったのになぁ。寛の皇后と会ってしまったら、そうもいかない予感がプンプン。小説なのだから仕方がないのかなぁ。
 
 この巻の唯一の朗報は、雅媛が無事に男子を出産したことかなぁ。雅媛もいろいろ今後について考えを巡らせているようで、これはこれでどうなっていくのか、どうしていくのかが楽しみな展開。
 
 さて、次巻でどう展開してオチがつくのか楽しみです。
 

2019年6月11日 (火)

十二国記新刊

 
 十二国記の新刊が、全4巻で今年2019年の10月、11月の2か月連続刊行されるそうです。
 
 十二国記新潮社公式サイトに掲載されているのを今更ながら気がつきました。遅いな>自分
 
 1、2巻が10月12日(土)発売
 3、4巻が11月9日(土)発売
 
 全4巻。大長編です。戴国の続きの物語だそうです。戴に帰った泰麒たちがどうなったのかが描かれるのですね。今からわくわくしています。きっと陽子や尚隆や景麒や延麒にも会えるはず。

 予約しようかな。どうしようかな。
 

2019年5月 1日 (水)

「大富豪同心」 読了

 
 幡大介さん著「大富豪同心」を読みました。「大富豪同心」は、大富豪同心シリーズとして続刊が何冊も出ています。ここでは、あくまでもシリーズ第1作目の「大富豪同心」を読んでの感想です。
 
 ネタバレありの感想ですので、未読の方はご注意ください。
 
 
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 江戸でも有数の大店三国屋の主の孫息子(長男の末っ子)の卯之吉は、お金はあるけれどするべき仕事がないので、ありあまるお金で放蕩三昧。
 
 商才があるとも思えない卯之吉の将来を案じた三国屋が、金に物を言わせて町奉行所の同心株を買い、卯之吉は町方の同心になる。
 
 同心なので、事件が起これば現場に出動し、事件解決に乗り出すことになる。やる気もなにもない卯之吉だが、放蕩していたときの幅広い人脈と、放蕩時代に医術の修練をしていたときの知識と助けた人の感謝からの助力と、周囲の人の勘違いにより、なぜか大物と誤解されていく。
 
 「大富豪同心」は、自分で考えたり、大金を使ったりして情報を集めるよりも、周囲が卯之吉に頼まれなくても助力して(祖父の三国屋との金銭関係のある用心棒もいるけれど)情報収集した結果、卯之吉が事件解決したことになったり、江戸でもトップクラスの剣豪と言われたり。
 
 あまり堅苦しく考えずに、するっと読める作品でした。
 
 これがテレビドラマ化されて、どんな作品になるのかなぁ。
 

2019年2月16日 (土)

紅霞後宮物語 第九幕

 
 雪村花菜さん著「紅霞後宮物語 第九幕」を読みました。
 
 ネタバレな感想ですので、未読の方はご注意ください。
 
 
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 康と寛との戦の後、梅花が他界した後から始まる物語。
 
 梅花が他界したため、それまでは梅花の手中で全てが統括されていたものが、いろいろと綻び、機能しなくなり、小玉たちの仕事が増えました。
 
 祖父の司馬元尚書に殺されたはずの鳳の生存説が流れ、司馬元尚書が内乱を画策し始めます。司馬元尚書に力添えしているのは、金母の残党で、後ろでそれを操っているのは康の女王の大叔父でした。
 司馬元尚書の内乱の画策は、本当は生きている鳳を、完全に“死んだものとする”ため。生きている司馬元尚書が担ぎ出すべき皇子の鳳を担ぎ出さずに内乱が失敗して死ぬことにより、鳳が死んだことを周知の事実とするためでした。
 
 文林は三男の鴻を皇太子に立て、鴻は小玉の元を離れて東宮へ。鴻が太子となったことで、流布されるいろいろなことに傷つく小玉。
 
 小玉の足を引っ張ろうとする妃嬪が増えるとともに、小玉を慕う妃嬪が減り、後宮では事件が続発し、真桂が足をさらわれて才人に降格。
 
 王太妃が小玉を訪れるさい、真桂を同行し、真桂は生命の危機との綱渡りをしながら、皇后=小玉に話す。そして、それは小玉の心に響く。それは王太妃の期待以上の効果で、小玉は真桂を“友”とした。
 
 
 司馬元尚書は、ダメダメな人だったけど、娘と孫は本当に愛していたのですね。孫を生かすために死んだことにするために、自分の生命をかけました。最後の最後の仕事だけはきっちりと果たしてこの世を去りました。そして、自分があれほど欲しかったものが祖父から与えられていたことを祖父が死んでから初めて知った鳳。鳳は寛で、これからひっそりと普通に一人の人間としての人生を歩めるのでしょうか。
 
 梅花は登場シーンもさほど多くはなかったですけれど、物語の裏で小玉を支えていたキャラクターでした。そのキャラが亡くなったことで機能しなくなるアレコレ。これから、それがどうなっていくのでしょうか。
 
 太子となると小玉と離れて住まなくてはならないため、泣いて断固拒否する鴻。
 その鴻を説得したのは、他ならぬ文林でした。その説得の趣旨は、「自分(文林)に何かあったときに小玉を守る力を得るために太子(将来的に皇帝)になれ」でした。そして、それを納得して受け入れた鴻。
 私的な鴻のイメージは、泣きべそをかきながらぬいぐるみの耳を持ってぬいぐるみを引っ張って歩く幼児でした。それが、文林の言葉を理解して太子になる決断をするほどに成長していたのですね。いつの間にか小説世界でも鴻がこんなに成長するほどに時間が経っていたとは…。
 
 紅霞物語。第二章スタートのこの巻。いろいろと登場人物の世界も変わりつつあります。
 

2018年11月28日 (水)

「むすびつき」 読了

 
 畠中恵さん著「むすびつき」を読みました。
 
 ネタバレ満載な感想ですので、未読の方はご注意ください。
 
 
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 「むすびつき」のテーマは輪廻転生、生まれ変わり。
 
 若だんなの前世の物語もあったりして、若だんなが己の前世やこれからを考えたりしています。
 
 若だんなは人間である自分の時間と妖たちの時間が違うことに、改めて思い至り、それでも妖たちと一緒にいたい、生まれ変わっても一緒にいたいと思っています。
 
 若だんなの前世。生まれ変わり。
 
 若だんなと過ごす時間のタイムリミットが刻々と近づいてくるような不安を覚えてしまいました。
 

2018年10月16日 (火)

2人の過誤

 
 雪村花菜さん著「紅霞後宮物語 第零幕三、2人の過誤」を読みました。
 
 ネタバレ満載な感想ですので、未読の方はご注意ください。
 
 
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 物語の冒頭は、本編で何回か何行かでさらっと語られている小玉と文林の酒に酔った勢いでの一夜が明けたところです。なんだか、すでにここからもう2人はかみ合っていない。同じものに向き合っているのに視点が違う…的な?
 そこから、小玉は文林をかばった件で、帝姫付きの武官(昇格)に飛ばされたり、地方へ左遷(降格)されたりと波乱怒涛。
 
 いやがらせのはずの帝姫付きの武官になったために、小玉と帝姫(本編の王太妃)が出会い、小玉は帝姫に懐かれて、将来にものすごく役立つ…本人は望んでいないかも…プラスの人脈を手に入れました。
 
 地方への左遷も小玉のリセットになったので、ある意味プラスに働いていたりしました。
 
 1年経ずに小玉が帝都に呼び戻されたのは、事情を知った文林が暗躍したため。
 
 事情を知って、おそらく文林は小玉を地方に飛ばした輩の悪行の証拠を握って皇太子を動かしたのでしょう。皇太子は英明設定なので、いかに大叔父が動いたとしても証拠がなければ処断はしなさそうなので、きっと文林は証拠をつかんだはず。文林は、そういうことが得意そうだし…。
 
 そして、ラスト、小玉のお母さんが亡くなり、小玉は軍に入って以来初めて故郷へ旅立って行きました。
 
 この巻で、清喜が初登場。左遷されて赴任した地方で小玉付きの従卒として登場しました。本編よりも若いはずなのに、キャラがすっかり出来きっているのがスゴイ。
 
 「第零幕 二、運命の胎動」が発刊されたのが1年前で、そのときに読んだきりですので、か~な~り~前巻のお話しを忘れていて、はて?前はどんな展開だったっけ?と思いながら読みました(^_^;)
 
 小玉お悩み編?
 

2018年10月12日 (金)

「お互い40代婚」 読了

 
 たかぎなおこさん著のコミックエッセイ「お互い40代婚」を読みました。
 
 ネタバレ満載な感想ですので、未読の方はご注意ください。
 
 
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 たかぎなおこさんの39歳から43歳のころまでの約4年間を描いた作品。
 
 この期間に、たかぎさんに出会いと結婚、出産と人生の大きなターニングポイントを迎えていました。
 
 たかぎさんのコミックエッセイを読みだしてから、5、6年くらいでしょうか。
 この作品を読みながら、気分は、遠い親戚か、ご近所さん(笑)
 
 20年近い”ひとりぐらし”から、”ふたりぐらし”、そして”さんにんぐらし”。
 今までの生活パターンが変わって、大変だったこと、楽しかったこと、そして、赤ちゃんが生まれるまでのあれこれと、産むときのエピソードと生まれからの生活。
 
 そんなこんなが、たかぎさん独特の温かい語りで描かれた、ほっこりな1冊です。
 
 それにしても、カニに速攻飛びつく加藤さん。いつもながらステキです( ´艸`)プププ
 

2018年9月 1日 (土)

「鈴木みきのぐるぐる山想記」 読了

 
 鈴木みきさん著のコミックエッセイ「鈴木みきのぐるぐる山想記 山頂を目指すだけじゃない山の18項」を読みました。
 
 山のHOWTO本でもなく、コース紹介、装備紹介でもなく、鈴木みきさんが山について、山と関連したことについて、山に関連したものについて、想うところを綴った1冊です。
 
 山行の道連れにして山で読むのもよし、下山後にご褒美のおいしいものを食べながらまったり読むのもよし、計画を立てている途中に読むのもよし、いつでも、どこでも、読むと山に想いをはせられる本。
 
  一番のお気に入りは、“こんな山小屋やってみたい妄想山荘 鈴木小屋”。
 鈴木小屋があったら、自分の分の1合とみきさんの分の1号の合計2号のお米と、みきさんの晩酌用に私お手製の梅酒を500mlペットボトルに入れて、ついでに、みきさんの新刊をリュックに忍ばせて喜んで伺います。この場合の山行の目的は山頂ではなく鈴木小屋に行くこと。こんな山小屋があったら、楽しいだろうなぁ。みきさん、いつか実現してくださいませませ♪
 
 二番目のお気に入りは、“物件的山小屋”。なろほどね~と、思わずうなずいて納得。
 
 楽しく読みました。
 
 

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