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2008年5月22日 (木)

「望月弥栄」 読了

 宮乃崎桜子さん著「斎姫繚乱シリーズ 望月弥栄(もちづきのいやさか)」読み終わって感想を語ります。

 タイトルからして最終話?と思いながら読み始めたこの作品。これが最終話ではなかったですけれど、自作が最終回となるようです。長かったなぁ。

 最終話に向けて怒涛の展開。まあ、威子が入内して道長の権勢も絶頂を向えたので、そろそろとは思ってました。
 今回の最大の選択をしてのは重家殿。宗像神社の姫神たちに生霊を異界に連れ去られている間に、身体はご神木と一体化していってしまっていたとは…。それを必死に元に戻そうとする宮と山の阿闍梨だったけれど、それを生霊として見て感じていた重家殿は自分が長屋王の魂が転生した者だと知り、前世を思い出せないまま、神木と同一化して重家殿のヒトとしての命を落とした後、月の姫香久夜にその魂を渡そうと決意する。切ない。

 重家殿と香久夜のやりとりは何となくホロリとするものがありました。これまでは、憎々しい憎まれ役を割り振られていた香久夜が、今作では何と純情で真直ぐな女性であることか。
 その香久夜に裏があると主張する宮の方が、駄々っ子に写ってしまいました。

 藤原氏が月の加護を放棄する和歌が、かの有名な藤原道長の絶頂を歌った歌を少々変えて使ったのが何とも心憎い演出。なるほどね~。と納得してしまいました。

 ヒトではない存在である月の姫香久夜はその動向を決めました。次回、最終回で宮が心を決める番です。予定調和になるのかどうするのか。次回、待ち遠しいような、長年読んできた作品が最終回を迎えるのは寂しいので、このままでいいような、不思議な心境です。

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