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2008年4月27日 (日)

彩雲国物語~黎明に琥珀はきらめく~

 雪乃紗衣さん著の彩雲国シリーズの最新刊「彩雲国物語~黎明に琥珀はきらめく」読み終わりました。

 以下、ネタバレしまくりの感想になりますので、まだお読みでない方はご注意をお願いいたします。

 

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 まずは簡単な(?)あらすじ。

 秀麗たちが藍州から戻る少し前、考えることに疲れ果ててしまった絳攸は楊修に引導を渡されて清雅に捕縛され投獄される。
 帰朝後、清雅の手で師と仰ぐ絳攸が投獄されたのを知った秀麗は葵皇毅御史台長官に願い出て、観察御史の仕事として弁護側の観点から事実を調べる許可を得る。また、燕青が秀麗の御史裏行に付けられるが、皇毅に認められている燕青に秀麗は嫉妬を覚える。
 無職・家なしのプータロー楸瑛は孫陵王兵部尚書に「何の仕事でもいいから朝廷で就職させて」と就職活動し、目出度く(?)新たな職をゲット。それは静蘭の雑用係。(^^;)
 投獄された絳攸を見舞う劉輝と楸瑛。劉輝と目が会った途端、縹瑠花の術にかかり意識不明に陥る絳攸。藍州で劉輝が縹瑠花と会ったさい、劉輝は知らないうちに瑠花に絳攸への術の発動媒体とされてされていたのだ。何とか絳攸の意識を呼び戻そうとする劉輝と楸瑛は羽羽さまとリオウの全面的協力を得る。ウーさまとリオウはそれが瑠花への反抗行為であると知りつつ、自らの意思で劉輝らに協力する。
 邵可によって壊された宝鏡は碧歌梨が新たに作成することになるが、この神鏡は作成者が作成後に命を落とす運命にあるものだった。鏡を守れなかった縹家に対する抗議をリオウに対して行う歌梨。縹家の内部にあっては無能者であっても外部に出れば縹家に人間として扱われることを痛感するリオウ。抗議はしても作ることを拒否はしない歌梨。
 藍家と縹家は九彩江の社を守り碧家は20年に一度、神鏡を作り奉納する。蒼玄王の時代に蒼玄王と七家で交わされた契約。
 リオウ、百合姫によって意識が戻る絳攸。目覚めた絳攸と秀麗が選んだ道は李絳攸が朝廷に残る道。そのために紅黎深を吏部尚書罷免にする二人。けれどもそれは黎深自身が望んでいたことでもあった。朝廷に残る、それは養父黎深ではなく一人の自立した人間として劉輝の力になることを選んだということだった。

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 簡単なあらすじとか言いながら、何行記述したのか?>自分(笑)

 今回、たくさんの人がたくさんの選択をしています。

 あらすじには書きませんでしたが、黄家から帰還命令が出た黄奇人(鳳珠)は朝廷に残る道を選びました。彼の場合、官吏として生きること、そして黄家より悠舜を選んだのかな。

 碧歌梨が宝鏡作りを引き受けたことで、碧珀明や欧陽玉(欧陽侍郎)も碧家の人間としての岐路と選択に迫られています。
 碧家が宝鏡を作るのが古よりの契約だとしても何故今回歌梨が作らなければならないのか不思議でなりません。年齢から考えると歌梨・珀明姉弟の父である現碧家当主じゃないかと思えますし、それより何より歌梨は碧宝なのですから、歌梨に白羽の矢がたったことに首を捻らざるを得ません。それとも歌梨自らが、万里くんと万里くんの子や孫のために手を上げたのでしょうか。その方が納得ができます。
 碧家の決まりとはいえ珀明はやりきれないことでしょう。邵可が秀麗を助けるために壊したことを知らないのがせめてもの救いなのかなぁ。

 秀麗は絳攸の件を調べるうちに、吏部尚書が父邵可の実弟であり、現紅家当主であり、自分の叔父であること、絳攸がその養子で自分の義理の従兄弟にあたることを知りました。ここでてっきり黎深と秀麗のご対面が叶うと思ったら、見事(?)黎深は秀麗の突撃から逃げ切りました。秀麗に向って両手を広げて「私が君の叔父さんだよ。さあ、私の胸に飛び込んでおいで♪」と言う絶好の機会を何故自分で棒にふってまで逃げるか?>黎深 黎深にどういう意図があるか全く予想もつきません。
 黎深は罷免され紅州へ帰還することになります。しかし官吏として朝廷に残る絳攸はもちろん、妻の百合姫も貴陽に残ります。これが紅姓官吏にどういう影響が残るのか。紅家当主の実兄とはいえ、紅家を追い出された形の邵可が貴陽にいるのは紅姓官吏にはあまり影響は与えないでしょうけれど、紅家当主夫人である百合姫が貴陽に残るのは意味がありますよね。それにしても百合姫、黎深とずっといると言った舌の根も乾かぬうちに貴陽にいるって、絳攸、邵可、秀麗、劉輝、誰のことが最も心にかかっているのかな。ちょっと黎深に同情した。一瞬だけどぉ。(笑)
 絳攸は瑠花の術にかかった結果とはいえ、自分の心を見直すことができて、どうしたいのかどう生きたいのか見すえられました。紅家編スタートの1冊にして早々と絳攸ゲットです。よっし!!!

 絳攸が百合姫の琵琶の音に導かれて意識を取り戻していくシーンは思わず涙がにじんでしまいました。こういうシーン、弱いんですぅ。うるうる。(:_;)

 楸瑛は就職できれば就職先を選ばない(朝廷という条件付きだけど)と言ったがために、静蘭の下っ端雑用係としてこき使われることになってしまいました。これまでの行きがかり上、最も悲惨な就職先といえるでしょう。(笑)
 ま、考えようによっては、劉輝のそばを結構ウロウロできるのですから、それはそれなりに”働ける”職場ではありますけど、あの上司はツライかな、楸瑛。これで無職のプータローからは解放されたけど、宿無しの宿、つまり住まいはどうしているのかな。独身下っ端武官用の宿舎とかあるのかな?それとも、給金のほとんどを食費と部屋代に搾り取られて秀麗の邸に転がり込みます?秀麗の邸の方が下っ端武官用の宿舎より恵まれた食生活と住環境ではありますね。静蘭がいることに目をつぶりさえすれば。

 清雅もね、終盤までは秀麗を一歩リードしてたけど、大事なツメの部分で大逆転をくらってしまいました。珍しくツメが甘かったのかな、清雅。それとも秀麗が清雅のしごきを受けての学習能力の方が上回ったのかな。

 皇毅はいろいろ悪事に加担してそうだし、理由ありみたいだけど、秀麗に絳攸の弁護側の監察御史になることを認めるなど、ある意味官吏としてまっとうな意義のある仕事をしてますよね。ですから、悪役だとは思えないのです。

 とりあえず、皇毅も清雅も、当初の目的である“紅家”を朝廷と切り離すことに成功したのだから、“李絳攸”が罷免で済んでも結果オーライなところもあるのでしょう。

 旺季さんが黒幕本命の冗官編になってからの悪事のいろいろ。私はそれが「実は私が黒幕だよ~ん」と凌晏樹さんがヘラヘラ笑み崩れて表れてもすんなり受け入れられるようになっています。何だか晏樹さんいろいろ怪しい言動多すぎ。

 そして悠舜さんの過去の秘密。黎深の問いに悠舜さんは「紅家は何もしていない。」と答えてますけど、それって逆にとると、“紅家が何もしなかったから”と考えられるなあと考えるのはひねくれ過ぎてる?いや~、どうも最近、彩雲国の登場人物の皆さんの一言一言を素直にとれなくなっていたります。

 楊修さんも絳攸が可愛いから、何も選ばず選べない状況に業を煮やして強硬手段をとってしまったのですね。

 かつて、清雅に思いっきりガン飛ばしてイヤミを言ってくださって、それを気持ちよかったとおっしゃられた楊修さんが清雅と手を組むなど理解不能だったのですけど、ご自分の思惑に清雅を利用しただけなのですね。ホッ。
 さて、これから楊修さんがどう出るか。こちらも興味津々です。
 今回、楊修さんのイラストありました。アニメよりイメージ通りです。よかったぁ☆

 「黎明に琥珀はきらめく」は「隣の百合は白」を読んで、黎深と百合、黎深と絳攸、百合と絳攸の関係を知った上でないとなかなかすんなりと、納得できない部分がありました。ということで、「隣の百合は白」をまだお読みでない方はこちらをお先に読むことをお勧めいたします。

 秀麗も皇毅や清雅にもまれて成長しています。それを支えることを選んだ燕青とどこまで進んで行くのか。紫家と縹家のことを知った劉輝が何をどう選択していくのか。目が離せません。それにしても劉輝、この期に及んでも迷うか。そこが劉輝の持ち味だけどね。

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